宮西建礼「もしもぼくらが生まれていたら」。電子書籍で読んでいる伴名練編『新しい世界を生きるための14のSF』ハヤカワ文庫、所収の一編。途中、ヒントがいくつかあったにもかかわらず、高校生が主人公のおもしろい歴史改変SFだなと思いつつ読み進み、ラストに至って、あっ!と気持ちを揺さぶられた。そうか、そうだったんだ……。そして、タイトルの意味するところにあらためて気づいて、さらに心をつかまれた。自分がぼーっとしていただけだけど、すごいなと思う。
著者の宮西建礼さんの次からのスレッドも参照。
「もしもぼくらが生まれていたら」は、原水爆の悲惨を訴える「原爆文学」のつもりで書きました。核廃絶が一向に実現せず、広島・長崎の原爆の語り部たちが年々この世を去っている状況下で、あらためて反核のメッセージを発信するにはどのような物語が必要か、ということをずっと考えていました
— 宮西 建礼(MIYANISHI Kenrei) (@Tats_Miya) October 11, 2024
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