メモ

2023年11月刊行の平凡社ライブラリーから気になるもの。厳密には文庫ではないけど、文庫に含めてしまおう。

増補 借家と持ち家の文学史(956;956)
  • 『増補 借家と持ち家の文学史(956;956): 「私」のうつわの物語』
  • 西川 祐子
  • 平凡社
  • 2023年11月06日頃
  • ISBN: 9784582769562
  • 平凡社ライブラリー

明治から令和までに書かれた大量の小説群を、「一冊の大河小説」として読む、破天荒な試み。小説には、家制度の解体から核家族化を経て、一人暮らしが激増する現在までの「家」や「家族」、そして、その時の「私たち」が、何を感じ、望み、考えてきたのかが、繰り返し描かれてきた。戦争やパンデミックで孤立や分断が進むいま、小説は「私たち」の、どんな苦悩と希望を映すのか。世界文学へと続く、十二作品の論考を増補。

余生の文学(957;957)
  • 『余生の文学(957;957)』
  • 吉田 健一
  • 平凡社
  • 2023年11月06日頃
  • ISBN: 9784582769579
  • 平凡社ライブラリー

「言葉の他に人間の精神を全面的に動かし得るものはない」-。古今東西の文芸への深い造詣を持つ著者が、作品を自在に渉猟しつつ綴る、至福の文学論、文章論、そして人生論。「我々は若くなる為にも年を取る他ない」という名フレーズを含み、吉田健一のエッセイ中随一の人気を誇る名篇にして表題作「余生の文学」ほか、書物への愛情あふれる随想集。

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