村上春樹さんの『一人称単数』。「『ヤクルト・スワローズ詩集』」。おもしろい! いいなあ、この感じ。でも、これ、ほとんど実話というか、小説ではなくエッセイのようにも読める。ということでネットで検索したら、一番に挙がっているのが村上春樹「幻のヤクルト詩集」探してみた 文章に矛盾?意外な真相。 詩集それ自体は結局、ジョークらしい。で、上の記事は2017年5月26日付で、この短篇小説(?)の初出は今回の文庫巻末の記述だと『文學界』2019年8月号。とはいえ、上の記事で説明されているが、どうも2015年にはこの短篇小説(?)の原型(?)が書かれたようだ。なるほど。詩集はジョークでも、ここに書かれているエピソードや心情はほとんど事実のような感じがする。それはともかく、自分は球場で野球の試合を見たことがほとんどない。だからか、ここで描かれている野球観戦、とても魅力的に感じる。機会があれば観に行ってみたいなと思った。
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