メモ

2022年8月

14日 1

2022年7月のちくま文庫から。

平成古書奇談
  • 『平成古書奇談』
  • 横田 順彌/日下 三蔵
  • 筑摩書房
  • 2022年07月11日頃
  • ISBN: 9784480438232
  • ちくま文庫 よー10-4

フリーライターをしながら作家を志す25歳の馬場浩一は、街の古書店、野沢書店に出入りしている。店主の野沢勝利と娘の玲子と懇意にしながら、趣味や仕事、執筆の資料として出会う古書を通じて不思議な事件や謎にぶつかる。古書マニアの著者が知る業界の事情を巧みに盛り込み、SF、ホラー、ファンタジーを横断する連作集。平成の隠れた古書ミステリが初書籍化。日下三蔵氏による編者解説も併録。

ジャンパーを着て四十年
  • 『ジャンパーを着て四十年』
  • 今 和次郎
  • 筑摩書房
  • 2022年07月11日頃
  • ISBN: 9784480438287
  • ちくま文庫 こー2-2

結婚式でも大使の前でも、いつでもジャンパー。柳田國男に破門され、「考古学」ならぬ「考現学」を生み出した今和次郎。戦前戦後の日本社会を市中から観察してきた著者がユーモアたっぷりに服装文化の古今東西を語りだす。“服”とは一体なにものなのか。世間に溢れる“正装”“礼儀”“エチケット”とは、“装う”という行為の意味は?時代を超える隠れた名著、待望の復刊!

# 文庫情報

11日 1

2022年7月の河出文庫から。

ディフェンス
  • 『ディフェンス』
  • ウラジーミル・ナボコフ/若島 正
  • 河出書房新社
  • 2022年07月06日頃
  • ISBN: 9784309467559
  • 河出文庫

どこか特別な少年ルージンは、チェスの神童として注目される。家族と離れ、世界で対局を続けるうちに、芸術家として彼を敬愛する女性と出会う。ベルリンの大会を絶好調で過ごす彼は、手強いイタリア人トゥラーティとの対決を迎える。

紺青のわかれ
  • 『紺青のわかれ』
  • 塚本 邦雄
  • 河出書房新社
  • 2022年06月07日頃
  • ISBN: 9784309418933
  • 河出文庫

同じ男に想いを寄せた美術家姉弟の悲劇「月蝕」、冥界に迷い込んだ男と禁忌を破り囚われている男の束の間の交感「冥府燦爛」、師と共に蒼の世界を求めた青年に忍び寄る悪意「紺青のわかれ」-。秘めやかな愛に身を捧げ、儚い最期を迎える男たち。現代短歌の鬼才が精緻に煌びやかに織り上げた十の迷宮へようこそ。

ガルシア=マルケス中短篇傑作選
  • 『ガルシア=マルケス中短篇傑作選』
  • ガブリエル・ガルシア=マルケス/野谷 文昭
  • 河出書房新社
  • 2022年07月06日頃
  • ISBN: 9784309467542
  • 河出文庫

「大佐に手紙は来ない」「純真なエレンディラと邪悪な祖母の信じがたくも痛ましい物語」など、世界文学の最高峰が生みだした永遠の傑作たち。世界一美しい鳥かごを作った大工、中庭で見つかった年老いた天使、朽ちることのない少女の遺骸、割れた電球から流れだす金色の光…。多面的な魅力を凝縮した新訳決定版。

# 文庫情報

9日 1

かなり時間が空きましたが、この間に、サイトで使用しているHugoのテーマを変更しました。今回、導入したのは、ドキュメントサイト用のBookです。

読書メモのドキュメントだけでなく、日誌のセクションも内部に組み込んだこともあり、かなりいろいろ手を入れました。一応、整ったかなと思えたので、公開しました。

以前のサイトでは、日誌以外にもリンク集のセクションを別途つくっていましたが、今後は、それらも日誌のなかに組み込むつもりです。単独のセクションにする必要ないかなと思いました。日誌それ自体、本当にたまにしか更新していませんでしたので、ブックマーク的なメモも日誌に入れるのでちょうどよいくらいです。

サイトの外面はできましたが、中身もつくっていきたいところ。とはいえ、この春から忙しくて更新できなかったのですが、まだしばらく、たぶんあと2か月くらいは同じ状態が続くかな。ぼちぼち進められたらと思っています。🙂

# サイト # Hugo

8日 1

2022年7月の中公文庫から気になるもの。

八代目正蔵戦中日記
  • 『八代目正蔵戦中日記』
  • 林家 正蔵/瀧口 雅仁
  • 中央公論新社
  • 2022年07月21日
  • ISBN: 9784122072350
  • 中公文庫 は77-1

噺家・八代目林家正蔵(後の彦六)が残した膨大な日記より、昭和16年12月1日から20年8月31日の記述を摘録。清貧に徹した長屋での暮らしぶり、謹厳実直で「トンガリ」とあだ名された反骨精神がにじむ活き活きとした筆致に、蝶花楼馬楽時代の名人の素顔が窺える。戦時下における東京下町の日常を伝える貴重な一級資料でもある。

疎開日記
  • 『疎開日記: 谷崎潤一郎終戦日記』
  • 谷崎 潤一郎
  • 中央公論新社
  • 2022年07月21日
  • ISBN: 9784122072329
  • 中公文庫 た30-60

第二次世界大戦下、激しい空爆をさけて疎開した文豪が、きれぎれに思いかえす平和な日の記憶。表題作と、戦後すぐに発表した随筆を収めた『月と狂言師』をもとに、文庫初収載になる戦時下の永井荷風、吉井勇との往復書簡などを増補した谷崎版「終戦日記」。

統帥乱れて
  • 『統帥乱れて: 北部仏印進駐事件の回想』
  • 大井 篤
  • 中央公論新社
  • 2022年07月21日
  • ISBN: 9784122072275
  • 中公文庫 お98-1

フランスとの合意を無視し武力進駐を強行しようとする現地陸軍。派遣艦隊司令部は断固阻止せんとするも、1940年9月、ついに「協力不可能、離脱セヨ」との命令が。軍部が国策を引き摺るという不条理が顕わとなった、仏印進駐の“失敗の本質”が浮かび上がる迫真の記録。阿川弘之推薦文、半藤一利によるインタビューを付す。

文と本と旅と
  • 『文と本と旅と: 上林曉精選随筆集』
  • 上林 曉/山本 善行
  • 中央公論新社
  • 2022年07月21日
  • ISBN: 9784122072282
  • 中公文庫 か95-1

「昔は僕も新刊書の匂いが好きであったが、この頃は古本の匂いがずっと好きになった」。文章、本(古本)、旅、酒、そして人…。私小説作家・上林曉の魅力が伝わる題材に寄せて、全生涯にわたる名文を精選。愛書家の心に染み入る随筆業。

# 文庫情報